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レビュー

イノベーションの神話

Scott Berkun, 村上 雅章 イノベーションの神話 一度読むだけではもったいないかもしれないし、全て覚えておくのは当然ながら無理だろう。 イノベーションは、その影響が大きいがために、本質とはかけ離れた伝説や神話が生まれやすい。それらについて論じて…

死神の精度

伊坂 幸太郎 死神の精度 (文春文庫 (い70-1)) 死神という仕事、という発想が面白い。連作短編集なのだが、伊坂幸太郎の手にかかると、現実感のある非現実なお話になってしまうところが、らしいといえばらしい。しかし、あまり響くところはなかった。刺激を求…

天国はまだ遠く

瀬尾 まいこ 天国はまだ遠く (新潮文庫) 著者は『幸福な食卓』の瀬尾まいこ。 自殺を試みたが死にきれなかった主人公が、それをきっかけに人生を見つめなおす再生ストーリー。田舎の人々と触れ合うことで癒され励まされつつも、そこが自分の居るべき場所では…

こんなに使える経済学

大竹 文雄 こんなに使える経済学―肥満から出世まで (ちくま新書 701) 様々な社会現象を経済学の理屈で説明して、「経済学ってこういうもの」という紹介をしようという試みか。数字もそれなりに出てくる。「禁じられた数字」も出てきた気がする。自分的には経…

憲法力

大塚 英志 憲法力―いかに政治のことばを取り戻すか (角川oneテーマ21) こういう本はすごく久しぶり。でも、どんなこと書こうかな〜と考えてるうちに、得意の忘却力で内容を忘れてしまいそうなので、とりあえず書いとく。 日本国憲法について、改憲派の論理と…

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い

山田 真哉 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書) 待ちに待った「禁じられた数字<下>」。相変わらずわかりやすい記述で数字について説明してくれている。 禁じられた数字には、1.作られた数字、2.関係のな…

打たれ強くなるための読書術

東郷 雄二 打たれ強くなるための読書術 (ちくま新書 705) 『本を読む本』を読むのは時間がかかるし難しいと感じているならば、本書を読むとよい。著者も明記しているが、『本を読む本』の影響を多大に受けている本。 「打たれ強くなる」とは「知的に打たれ強…

空中ブランコ

奥田 英朗 空中ブランコ (文春文庫 お 38-2) 直木賞受賞作。『イン・ザ・プール』から続く伊良部医師のシリーズの第2弾。受賞したのが『イン・ザ・プール』ではなく第2弾の本書である理由はよくわからない。 相変わらずシュールな症状を抱える患者が伊良部…

イン・ザ・プール

奥田 英朗 イン・ザ・プール (文春文庫) 文庫が発売されたばかりのころは、本屋で手にとってみても読みたいと思わなかったのだが、このたびは抵抗無く購入した。以前につれなくしたのが嘘みたいに。 型破りな(しかも、一般的にカッコよくない方向の)精神科医…

ぶたぶたと秘密のアップルパイ

矢崎 存美 ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫 や 24-5) 光文社文庫の書き下ろしのなかでは最新作の「ぶたぶた」。『ぶたぶたのいる場所』とは舞台設定に関連はないようだ。喫茶店の「裏支店」のような店舗をきりもりする「ぶたぶた」の話。今回は何…

フリーズする脳

築山 節 フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書) 思い当たることが多々あって怖い。言葉が出てこない、思考が停止するといった症状が最近多いと思ったら要注意。そういう症状を「フリーズする」という言葉に例えたもの。 著者が次の2点を…

ぶたぶたのいる場所

矢崎 存美 ぶたぶたのいる場所 (光文社文庫) タイトルに魅かれて買ってみたのが1月2日、小樽の紀伊国屋にて。やっと読んでみた。 「ぶたぶた」とは人間ではなく、ぶたのぬいぐるみ。そして、ホテルマンでもある。本書は連作ファンタジー小説。著者の「ぶたぶ…

なまら北海道だべさ!

千石 涼太郎 なまら北海道だべさ!! (双葉文庫 せ 6-2) う〜ん、なんと言えばいいか。。まあ、読んでて面白いことは面白い。ステロタイプ的ではあるが、間違ってないでしょう。しかし、著者は一応北海道出身だが、その視線は、道内の人ではなく、道外の人のも…

読みの整理学

外山 滋比古 「読み」の整理学 (ちくま文庫 と 1-3) 1981年に出版された『読書の方法』に加筆・修正したもの。 読み方には大別して2種類あるという。難しい本を敬遠しがちになってしまうのには理由がある。それは、「未知である」ということ。未知の文章を…

間宮兄弟

江國 香織 間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1) 著者のあとがきに「愉快に快適に暮らすのは有意義なことです。たとえ多少「へん」に思われても。」という言葉がある。 本書の内容についての説明は、この言葉にに尽きるといっていいが、もう少し書いておくと、30歳…

あなたはコンピュータを理解していますか?

梅津 信幸 あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書) 「コンピュータとは何?」という疑問について、素人向けにわかりやすく答えた本。たぶん、いままで読んだ中では一番…

食い逃げされてもバイトは雇うな

山田 真哉 食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 著者の前作『さおだけ屋はなぜつぶれないのか』よりもわかりやすい。会計やビジネスにおける「数字」といえば「お金」が大半を占めるのだが、本書は「お金」の話の前に「数字」の性質をわか…

チーム・バチスタの栄光

海堂 尊 チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599) 海堂 尊 チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600)) 昨夜から読み続けて約5時間で読了。手放しでお薦めだが、一…

ザ・ファシリテーター

森 時彦 ザ・ファシリテーター ぜひ「2」も読みたいと思うが、とりあえず最初のやつ。そもそも「ファシリテーション」というものが何なのかよくわかっていなかったので、ちょっと知っとくかと思ったのが読んだキッカケ。 人や組織を目標へ向けて動かす人が…

失敗は予測できる

中尾 政之 失敗は予測できる (光文社新書 313) 著者は「失敗学」の畑村洋太郎のお弟子さんらしい。 大きく「失敗は予測できる」「失敗は回避できる」「失敗から逆転する」という3つの章立てで、失敗の具体例を挙げつつ、失敗学の観点から失敗をパターン化し…

文章のみがき方

辰濃 和男 文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095) う〜ん、いろいろと耳が痛い内容だった。 本書は、目次まではタイトルどおりなのだが、内容は技法についてではない。「こうすべき」というハウツー本ではない。各章のテーマについて、実際の作家達がどのよ…

太陽の塔

森見 登美彦 太陽の塔 (新潮文庫) 2003年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作。著者は森見登見彦。近いところでは『夜は短し歩けよ乙女 』が有名か。京都を舞台にした私小説だが、主人公の気持ちをひたすら書き続ける。想像力のままに文章になっている感じで…

SaaSで激変するソフトウェア・ビジネス〜ソフトウェア業界を揺るがす破壊的イノベーション〜

城田 真琴 SaaSで激変するソフトウェア・ビジネス ~ソフトウェア業界を揺るがす破壊的イノベーション~ SaaS(Software as a Service)の全体像を理解するには最適かも。深すぎず浅すぎず、広すぎず狭すぎず。 極論かもしれないが、ソフトウェアがビジネスにな…

効率が10倍アップする新・知的生産術 自分をグーグル化する方法

勝間 和代 効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 「レバレッジ〜」と共通する部分が多い。それにしても、本書に書かれている「術」を実践するには、ある程度のパワーが必要だと思うので、誰にでもできる「術」ではないように思う。…

思春期ポストモダン

斎藤 環 思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か (幻冬舎新書 さ 4-1) 知らなかったけど、著者はお医者さん。「ひきこもり」の第一人者らしい。 本書は、ひきこもり、問題としてのニート、いじめ、登校拒否、自傷、自殺といった、若者の社会における問題…

てのひらの迷路

石田 衣良 てのひらの迷路 (講談社文庫 い 101-3) ショートショートのことは日本語では「掌編集」というらしい。「てのひらサイズ」ってこと。石田衣良のショートショート。内容は自分の体験のもとにしたものから、流れるように作ってみたストーリーまで様々…

失敗を生かす仕事術

畑村 洋太郎 失敗を生かす仕事術 (講談社現代新書) 「人は誰でも失敗する」という前提で作業することは、実は結構難しいもの。基本的に「失敗は許されない」という気合で作業に取り掛かることが多いもの。しかし、それでは「失敗を生かす」という視点が弱く…

コーンクリームスープ

川西 蘭 コーンクリームスープ (ピュアフル文庫 か 2-1) 「初めて「川西蘭」の小説を手にとった中高生」ではなく、「「あ、川西蘭。懐かしいな」と本書をてにした、かつての中高生」として、読んでみた。 あらすじにある「正統派ボーイミーツガール小説」と…

脳が冴える15の習慣

築山 節 脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) 15のカテゴリーに分けて、脳のためになる生活習慣を紹介。紹介されている生活習慣は、簡単に言えば次のような感じ。 ・早寝早起き。 ・家事を行う。※脳トレ効果 ・生活にリズムを作る。…

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?

門倉 貴史 人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 角川oneテーマ21 タイトルは地下経済の話っぽいが、それがメインではない。著者はもともとは地下経済が専門のエコノミストだが、地下経済を題材に、お金の運用についての考え方を書こうということのようだ。お…