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Book

『凸凹デイズ』

『1Q84』で疲れたので少し軽めのやつを、と思ったらいい意味で期待を裏切られた。軽い部分や優しい部分がバランスよく入ってて、シンプルに面白かった。デザイン事務所で働く若者達の「働きマン」的なお話。若さゆえの青臭い感じもあり、業界ならではの厳し…

『1Q84』

「村上春樹の小説のどこが好きなのか」という問いに対して、なかなか一言では表わしにくい。過去の小説をひととおり読んで抱いた印象としては「いろいろある」ということ。例えば、本書についていえば、かなり売れているようだが、これを購入した人はこの小…

『からだが変わる体幹ウォーキング』

実践的な内容。たしかウォーキング本を読むのは2冊目だけど、前に読んだ「医師がすすめる〜」よりもこちらのほうが使いやすいように思います。すぐ使える。読みながら歩いてみたいくらいに。気になったところを書き出したいが、今は精神的にも時間的にも余…

『その街の今は』

若さで突っ走ってきたところでちょっと一息つくころな若者たち。そして過去の足跡に魅かれる若者たち。過去の足跡を教えてくれる大人たち。彼らの日常を描いたお話。 大阪が舞台なので、登場人物のせりふ回しは当然関西弁。ちょっとリズムが自分に合わない(…

『600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス』

自分の考え方とかモノの見方を見直さなきゃならないと思った。油断すると技術のほうにばかり注目しがちだけどーそれはそれでいいかもしれないがー仕事として考えるばあいはもっとビジネス的な視点をもたなきゃと。今の仕事ではこういう視点も持つことが無く…

『基礎PHP』

もともとは、チームメンバのために買ったやつ。仕事ではPHPは必要に応じて使用するだけだったので、自分は文字通りつまみ食い程度にしか読んでいなかったのだけど、やっぱり、基礎をすっとばしてフレームワークなどを使ってみてもイマイチな感触。そこで、と…

『ビジネス・インサイト―創造の知とは何か』

「ビジネス・インサイト」とは将来を見通す力。経営戦略をたてるにあたっては、「伝統的・実証的な手法で現実を分析する方法」と「種々の知識、情報、課題を総合的に勘案しながら将来を見通していく手法」があるという。と、書いてみても前者と後者の違いは…

『数式を使わないデータマイニング入門』

タイトル通りの「データマイニング入門」。数式を使わないという点については、うのみにするのではなく、むしろ内容を自分で数式化しつつ読むようにしたほうがよいみたい。ケースについても思いっきり簡略化してあるのでわかりやすい。数式を使わないデータ…

『ジウ1』『ジウ2』『ジウ3』

警察小説ではあるが、最終的には舞台が大きくなって、なんというか、表現がむずかしいのだが、散開するという感じになって、シリアスというよりは娯楽小説になってしまっているように感じた。その善し悪し別として。展開としては、ちょっと違うかもしれない…

『三月は深き紅の淵を』

恩田陸の本は初めて。実家にあったので読みつつ持ってきた。恩田陸という人が女性だということも初めて知った。 本そのものを題材にしたミステリーというかファンタジーというか。その構成は面白かったが、これも少し飽きた。第4章は特に二つの場面を交互に…

『オンリー・イエスタデイ』

1920年代のアメリカ社会経済史といったところ。ちょうど不景気になった現代を読み解くということで本屋は棚から引っ張り出して平積みにしたのだろう。帯には「そっくりだ。」とまで。。。現代のような社会の動き(どんな動きかと説明するのは難しいが)の原点…

『小さな会社のブランド戦略』

『だれかに話したくなる小さな会社』の流れで読んだ。「仕事としてやりたいこと」ではなく、「やりたいことを仕事に」というスタンスの会社のお話(言い回しあってるかな?)。2冊とも共通する「「生き方」と「働き方」が一致する」というキーワード。『だれ…

『あの日にドライブ』

43歳、元銀行員、男。そんなタクシードライバーの、人生をやりなおせたらという妄想と現実が交錯する。正直、ついて行けなかった。人生について「あのときああしてれば違った〜。」みたいなことを考えたことない気がする。でも、そういうときが来るのだろ…

『ルパンの消息』

リアルタイムなのは捜査と取調のみ。15年前の事件についての事情聴取での回想が紙数のほとんどを占める。最近読んだミステリーの中では、もっとも最後まで犯人が分からなかった。決していい意味ではなく。 とにかく詰め込みすぎて無理があるように感じた。…

『ストロベリーナイト』

結構人気あるらしい。これでもかってくらいの「悪に立ち向かう」「過酷さに立ち向かう」イメージのヒロインがいて、ちょっと非現実的(と言いきってしまう点について議論の余地があるが)なやりかたで事件に挑むという話。タイトルの意味はそれがわかる部分を…

『ハイパフォーマンスWebサイト ―高速サイトを実現する14のルール』

最近、読書力がヘタり気味なので、コンパクトだけどオライリーというのは自己満足的にいい。もちろん、本書は内容的にもいい!著者は米Yahoo!の中の人。パフォーマンスの担当責任者だそうです。「へ〜」っていう内容ばかり。いい意味で。説明を読めば「そり…

『人月の神話 (新装版)』

やっと読み終わった。本書に書かれていることは、「わかっちゃいるけどやめられてない」という類の業界の悪習だ。同様のことを同種の本に大抵は書かれているが、本書がその原典にあたると思われる。 内容はいまさらなのでさておくとして、私が購入して読んだ…

『鴨川ホルモー』

単行本を本屋でみたときから気になっていたが、文庫本が出たということで読んでみた。なんとなく雰囲気が森見登美彦に似てると思った。後でわかったのだが、同世代で同じ京大出身で親交もあるらしい。内容については、「とにかく読んでみて」と言うしかない…

『星に願いを―さつき断景』

生きることは大変だな〜って思った。いろんな人がいて、家族がいて、時代があって、出来事があって、それでも生きるってことはずっと続いて、そのうち誰かが死んで、それでも生き続ける人もいて、、、、そんな1995〜2000年。そこには自分が当時は見えなかっ…

『町長選挙』

やっと文庫が出た。『イン・ザ・プール』のときのような読後の衝撃はあまり無いものの、今回はわりと現実的な内容だった。風刺もあり。表題の「町長選挙」でやっとハチャメチャな感じに。まあまあといったところ。町長選挙 (文春文庫)作者: 奥田英朗出版社/…

『美丘』

「ぼく」による過去形の語り口調で物語が進むという内容。「ぼく」と「きみ」の恋愛ストーリーで、「きみ」は不治の病であるという典型的なパターンなのだが、それをどうやって料理するのか、石田衣良のお手並み拝見といった感じで読み始めたが、かなりよか…

『ブランドのデザイン』

人気ブランドの作られかたについて。本書が特にとりあげているのは次のブランド。 サントリー「伊右衛門」 サントリー「ウーロン茶」 キューピー「キューピーマヨネーズ」 キューピー「キューピーハーフ」 資生堂「マジョリカ マジョルカ」 資生堂「クレ・ド…

『40―翼ふたたび』

石田衣良という作家は、ホントに器用な人だと思う。様々なシチュエーションの小説を書く。恋愛とか青春といったものではなく、人生とか人間全体が彼のターゲットなんだろうと思う。 本書は40代の登場人物が、40年という年月を生きてきたことで蓄積された…

『まほろ駅前多田便利軒』

2006年の直木賞受賞作。三浦しをんの本は初めて読んだ。装丁とタイトルで衝動買い。 便利屋を営む主人公と高校時代の同級生。お互いバツイチで何やら訳ありな感じで暮らしている。似たような境遇の同級生の人生に触れるたびに、便利屋の客の訳ありな人生…

『回復力〜失敗からの復活』

著者が「失敗」に注目するのは、そこからいかに「回復」するかということに他ならない。本当の意味で回復するとはどういうことなのか。本書は「回復」のほうに焦点をあてたようなタイトルだが、「失敗」をベースにしている内容に変わりはない。 自分としては…

『つむじ風食堂の夜』

つむじ風食堂に集う人々と、父親が手品師で人工降雨の研究をしているけど飯のタネは物書き(?)という主人公のふれあいを書いたもの。やさしい言葉で、かつ分量も短めに淡々としたセリフ回しなので読みやすい。ただし、その内容はすこし哲学的に感じる部分も…

『自転車少年記―あの風の中へ』

単行本の『自転車少年記』の文庫版ではなく、続編+外伝的な感じで書き下ろしたものだそうだ。単行本のほうは未読。主人公の自転車を通した成長記。さわやかな青春という感じで面白かった。自転車に対するわくわく感みたいなものがちりばめられていて、自転…

『病院はもうご臨終です』

女医さんが書いた現場の話。 最近は「モンスターXXX」という言葉が随所で聞かれたりしてるが、結局のところ「自分がされて嫌なことを人にするな」っていう気配りが欠けてることが原因のような気がしてならない。ちなみにこの言葉は先輩の受け売り。わがまま…

『やさしいC』

何年前に買ったのか忘れてしまった。すでに第3版まで出てるはず。自分のは初版。正直、使い方に困ってた。ネット上での評判はそこそこなので、うまく使いたかったが、今となってはすみずみまで読むほどのこともない気がしてたし。でもC言語は勉強しておき…

景気の波が。。。

お仕事無くなっちゃうかもしれない。。長いプロジェクトでしたが、そろそろ年貢の納め時なのかしら。。