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OCW、大学の役割など

 国内有名6大学の教材を無償で公開--受験に合格しなくても学べる?

 魅力的。。

 OCW(Open Course Ware)というMITの規格に沿ったものだそうです。こういった試みは地方の大学もどんどんやって欲しいと思う。

 しかし、実際にこういった試みを行なうには、講義の質も大変重要だと思う。あまり研究をしない教授や、研究をする時間も無いほど大学行政に浸っている教授が多い大学では、なかなか難しい試みだと思う。しかし、他大学のこういった試みによって、自らを省みて「学生にとっての質」の改善に着手する大学が増えればよいのかもしれない。地方出身者の俺としては、地方の大学こそ、こういったWWWを利用した試みどんどん行って欲しいと思う。



 試しに京都大学OCW
にアクセスしてみる。『京都大学大同三則』から抜粋。


京都大学OpenCourseWareは、全人類のための「創造的グローバル=ローカルな知のクラスタ」という視点から国際的な知的資産の蓄積に貢献に参加すること、および京都大学のビジビリティを高め、世界中から優秀な教員、学生を発見すること、およびインターネットによる国際的な教育展開を狙っています。』



 大学の存在意義とOCWの目的がわかりやすい。これ以上ビジビリティを高める必要があるのかという議論はさておき、その過去・現在・未来における知の蓄積に対する余裕がある感じ。


OCW@KUは、MITOCWへのアクセスの6割がアジア圏からであるという事実を考慮した情報発信をねらっています。アジア各国からの優秀な留学生をリクルートするとともに、世界に向けて、京都の文化・伝統を持つ京都大学の教育をアピールするために、積極的に日本語を使って、OCWを作成していきます。さらに、OCWを新しい教育メディアとしてアジア各国とのコミュニケーションを高め国際交流を推進してゆきます。』



 自大学のアピールになるということ。人材も集まる。そう、大学にとっては学生も「人材」なんだよね。その人材も集まるし、このこと自体が社会貢献につながるわけだ。


OCW@KUは、物理的なキャンパスの枠を超えて先生を「情報化」して、よい学生、教員と出会うチャンスを作り出します。また、教材公開による教員への新たなフィードバックはグローバルな発展への原動力となります。 』



 これは最初に俺が言ったこと。内部の質の改善も図れる。いままで大学っていうのは閉鎖的な部分があったけれども、大学の外と交わることによってよりよい影響を与え合うことができる。 「XXXセンターを設置しました。」ってプレスするだけで、何をしてるかさっぱりわからない大学もあるけれども、インターネットのような便利な道具を使ってどんどん外に向かって情報発信をしてほしいものだ。