舛添曰く「残業代がなくなれば早く帰るインセンティブになる。」を考えてみる。
ひとつ、これはイコール「仕事は金が全て」ということを意味する。これが、少なくとも舛添が大臣である間は厚生行政の考え方となるということなのだろうか。自分は仕事は金が全てじゃないと思える(でも正当な対価はいただく)のが理想と思っているのだけど。
ふたつ、これは組織労働をしたことがない人の考え。学者とか研究者の人も、結構平気でこの基準を振りかざしてくることがある。でも、確かにこの人たちの有能がゆえに生産性がかなり高い人たちも多い気がする。ただし、チームを組むとなかなかうまくいかないケースもあるようだ。
みっつ、ホワイトカラーといえども、「お客様は神様です」という仕事のやりかたをしているものが多い。管理職であってもだ。さらに、二言目には人件費削減といってリストラを重ねてきている企業の労働者にとって厳しい。
日本のホワイトカラーの労働生産性は確かに低いかもしれない。しかし、その生産性が最も高くあるべき(だと思う)大企業の人間が、「長時間労働ですごいだろ。忙しいんだぞ。」と胸張ってる社会で、中堅以下の企業の労働者が、たとえ残業代がなくなったところで、早く帰れるようになるわけではないと思うよ。