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チームハックス

大橋悦夫/佐々木正悟
チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術
 『スピードハックス』
のチーム版。スピードハックスは、制約の多い作業に従事している場合に応用できないことが多かったが、本書は違う。チームで作業している場合にはほぼ応用できそうなハックスばかり。



 要点は次のような感じ。

 ・あらゆる情報を共有する。

   -作業内容、予定と進捗、ビジョンまでも共有する。

 ・メンバ間のコミュニケーションで効果を生む。

   -相互に相手の持つ力、アイデアを引き出す。

   -お互いに教えあう効果を重視する。

 ・メンバの人間関係においてはストレスフリー。

   -プレッシャーを、自分の都合のいいように解釈する。(考え方を切り替える)

   -感情的な議論は避け、冷静に客観的に円滑に作業を遂行する。

 ・気配りによるチームの活性化を図る。

   -相づちひとつまでも気配りすることで、メンバを活性化させる。

   -作業の初動は一緒に行う。

   -「思考停止後」ではなく「行動促進語」を使う。

   -やる気を与えるコミュニケーション

   -各自にとっての「当たり前」を共有する。

 ・メンバからのプレッシャーをあえて引き出し、自分への追い風効果を作り出す。

   -あえて実行宣言をする。(確実な実行が求められるというプレッシャー)

   -あえて実行報告をする。(継続が求めれるというプレッシャー)

   -情報共有によって「常に見られている」というプレッシャー



 すごく耳が痛い部分もあったりした。これは身近なことだということで、応用できそうなことがありそうだ。とにかく実体験とリンクする部分が多いのが面白い。実際の作業にかかわるハックスだけではなく、心理ハックスについても記述があって、それを意識するだけでも随分作業が違ってくるのではないだろうか。