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後手という生き方

レビュー

瀬川 晶司
後手という生き方―「先手」にはない夢を実現する力 (角川oneテーマ21 (A-60))
 著者は、61年ぶりに特例で実施された編入試験をクリアしてプロ棋士になった瀬川晶司氏。タイトルでいう「後手」は将棋の先手・後手に由来する。「先手必勝」ではない将棋のあり方を生き方に例える。一度はプロになることを断念し、将棋から離れて大学進学、サラリーマンとなった後、再び将棋に戻り、プロになった、という著者自身の生き方を「後手」であるとする。そのうえで、「後手」であるがゆえに得たもの、「先手」には得られないものがあり、「先手」であることの優位性も認めつつ、「後手」であることの優位性もあるのだとする。



 全体的に、やわらかい口調はサラリーマン出身であるがゆえなのか。非常に読みやすく、後手であること「が」よいというのはなく、後手であって「も」よいという論調は読み手にも受け入れられやすい。



 唯一気になったのは、プロフィールからして「NEC」に就職していたことが強調されるので「?」と思っていたら、やはりスポンサーになってるとのこと。



 自分もどちらかといえば「後手」な生き方なので、ちょっとほっとした一冊。