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読みの整理学

レビュー

外山 滋比古
「読み」の整理学 (ちくま文庫 と 1-3)
 1981年に出版された『読書の方法』に加筆・修正したもの。

 読み方には大別して2種類あるという。難しい本を敬遠しがちになってしまうのには理由がある。それは、「未知である」ということ。未知の文章を時間をかけて思考しつつ読み解くことを「ベーター読み」、逆に既知の内容で構成されている文章を読むことを「アルファー読み」と分類する。

 「読み」に対する教育がどのように変遷してきたのかを歴史的な流れで考察する。「読み」に対しての様々な影響する要素についての考察は、まさに「整理学」と言える。そこから「未知」を読む「ベーター読み」の重要性についてというところまで発展させている。

 最近は若い人でも本を読む人は増えているようだし、本もそこそこ売れている気がする。しかし、それは著者に言わせればあくまで「アルファー読み」の範疇での話であって、「ベーター読み」に関して言えば、随分といわれている「活字離れ」の流れに乗ってしまっているという点は変わらないとのことだそうだ。同感。

 「読む」ということの核心的な部分について読みつつ考えてみたい人は是非。