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はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

 「課長」と称しているが、それに相当する立場にある「中間管理職」というものがどういうものなのか、そしてそのあるべき姿を書いたもの。そういう意味での「教科書」ということ。内容は読みやすく書かれているが、ぎゅっと詰まって無駄がない。無駄はないが私がポイントと思ったのは、次の部分。

異なる価値観をそれぞれに理解するばかりでなく、異なる価値観の「通訳」であることが期待されています。(P.41)

 これは、本書の対象がどこに向いているのかという点にも通じると思う。中間管理職の立場にある人たちは当然としても、その部下の立場、その上司の立場、それぞれが読んでもいい。会社という組織においてコミュニケーションをとるための、いわば「ハブ」として以上の役割を持つべき「中間管理職」のあるべき姿を知っておくことは、組織の全構成員にとっていろいろな意味で作用するはずだからだ。自分と自分の組織を振り返って考える指針のひとつになるだろう。