こりゃ面白い。わずか139ページに相応な14日間の内容が詰め込まれている。恋人と喧嘩した女性が閉鎖病棟に運び込まれて退院するまでの2週間、出会った患者を描写しつつ、自分の人生の転換点(といっても、大それたものじゃない。ちっちゃい話。)をみつけるところまで。わりとノンストップな文章。日本語であればどんな風に書いても通じるっていう感じ。芥川賞候補になる小説のタイプのひとつを踏襲しているところは目新しいものではないかもしれない。
- 作者: 松尾スズキ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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