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食堂かたつむり

 インド人の恋人に逃げられた主人公が、実家のある田舎へ帰って食堂を始める物語。破天荒な母親との関係、食べ物との関係が、精神的な要因で声が出なくなってしまった主人公の心をほぐす物語。涙なしでは読めません。
 この本を読み終えたとき、「読む価値のある食べ物の本」のひとつに出会った気分になった。過去には水上勉の『土を喰う日々』があったが、これもその系譜に勝手に入れてしまうことにする。

食堂かたつむり

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