副題は「なぜ社員同士で協力できないのか」。この副題にもあるように、強調されているのは「協力」できる組織を作るためにはという点。
現在は、終身雇用の崩壊やリストラの蔓延によって、会社という組織に対する気持ちが希薄なものになっている場合が多い。そのため、仕事自体が俗人的かつ個人のなかで閉じてしまうということがある。そういった部分が協力しあうと組織になることを阻害している。
では、協力しあう組織を作るにはどうすればよいのか。その理屈を具体例を交えて説明している。そのなかで、職場に付いての意識づくりという点では、バブル期以前の日本の企業社会のあり方を回顧しているかのように思える部分もある。しかし、具体例としてとりあえげられているのは、Google、サイバーエージェント、ヨリタ歯科といった、いわば新興の職場である。そこで見られるのは、ただの上意下達ではなく、メンバに組織づくりを意識させるという部分が重視されると感じた。
ここで、自分のことを省みると、自分が勤めてる会社が最近全社行事をやろうとしていることは、手探りながらも方向は間違ってないのかなと思った。手遅れじゃなきゃいいけど。。
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
- 作者: 河合太介,高橋克徳,永田稔,渡部幹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/18
- メディア: 新書
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