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『ソフトウェア開発者採用ガイド』

 読んだ。正直、諸手を挙げて「そうだ、そうだ」と言い切れない部分もあるが、指針として申し分ない。問題はどうやって応用していくか。本当は、こういう本を読んでいる暇があるなら技術の習得にいそしむべきなんだが、ほとんど趣味なので。。。
 以下、気になったところを要約メモ。

最安価なプログラマを使って、低価格のソフトウェアを提供しようという考え方は誤り。ソフトウェアの複製にはコストはかからないため、プログラマのコストは売られるソフトウェア全体によってまかなうことができるからだ。

→これは「複製する必要が生じる状態」になって、初めて成り立つ理屈。それを忘れると、早晩、事業はたちゆかなくなる。

仕事の品質と費やされた時間との間に相関は無い。

→納得。

優れた人材を雇うための基本的な方法

  1. こちらから出向く
  2. インターンシップ
  3. 自分のコミュニティを作る (※これは難しい方法だ)

基本的に頭の良い人を雇おうとするなら、彼らがその能力を仕事に適用できるようにしてやる必要がある。

採用面接する人は1人の候補者に対して少なくとも6人、そのうち5人は候補者の同僚となる人を含めるべきだ。年配のマネージャが面接をして判断するだけで採用が決まってしまう会社では、あまり優れた人は働いていない。

チームメンバは各々が他のメンバが「優れた開発者」「改善すべき点のある開発者」「望みのない開発者」のどれに当たるのか把握しておくべきだ。

 本書の採用の舞台はアメリカなので、当然ながらすべて適用しようとすべきではない。しかし、よいと思われる習慣は積極的に取り入れるべきだ。採用する側はもちろん、採用される側にとっても、理想の開発者像みたいなものを考える材料として読んでみるとよい本。
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