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『ぶたぶたの食卓』

 またぶたぶた。ひさしぶりにアマゾンでまとめ買いしたので。
 今回は「料理をするぶたぶた」。ぶたぶたは奥さんと二人の娘がいて、どの作品でも現在形で一家四人で暮らしていることが書かれているのだが、本書にはひとつだけ時間が流れた後の話がある。娘は大きくなって独立して、奥さんと二人暮らしのときの話。
 解説の受け売りだが、本書は今まで読んだぶたぶたのなかでも一番シリアスな部分がある。ぬりぐるみであるが故の悲哀みたいなものを含ませた内容がかすかにうかがえる。彼は決してマルチなわけではなくて、彼は彼なりの人生(?)があり、ままならないものがあり、そのうえで癒してくれてるんだよってこと。
 ちなみに、本書のあとがきに書いてあったのだが、ぶたぶたのモデルは「モン・スイユ」というメーカーのショコラという名前のぬいぐるみのMサイズらしい。もう作ってないみたいだけど。

ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)

ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)