『ブランドのデザイン』

　人気ブランドの作られかたについて。本書が特にとりあげているのは次のブランド。

• サントリー「伊右衛門」
• サントリー「ウーロン茶」
• キューピー「キューピーマヨネーズ」
• キューピー「キューピーハーフ」
• 資生堂「マジョリカ マジョルカ」
• 資生堂「クレ・ド・ポー ポーテ」
• 無印良品

　これらのブランドがどのような意図と戦略でデザインされたのか。それらがなぜ、いろいろな意味で人気があるのか。ということを説明している内容。
　ただし、本書は購入前に目次をかならず読んだほうがいい。目次を読んだだけでどんなことが書いてあるか、ブランドのデザインの要件は何なのかが理解できる人は買う必要がないからだ。しかも理解できそうなほど簡潔かつ明確に目次で語ってしまっている。もちろん、もう少し詳しい説明を知りたい人は全体を読んでみるとよいかもしれないが、正直、読んでいてうっとおしくなる。結局は目次でいうところの、あるいは章のタイトルでいうところの内容の繰りかえしだからだ。本書全体がサブリミナル効果をもたらす広告かと思うくらいにだ。とにかくそんな本です。

ブランドのデザイン (文春文庫)