顔に降りかかる雨

桐野 夏生

顔に降りかかる雨

女探偵・村野ミロの最初のやつ。自分はコレが最初のやつだとは知らなかった。連れ合いがいつの間にか購入してたので、見つけて読んでみた。

　はっきり言って、コレが一番でしょう。ストーリーもすごく丁寧に感じる。登場人物の末路は先に知っていたのだけれど、そこへどうやって結びつくのかも最後までわからない。無理にひねった構成でなく、正しく推理小説だ。

　読後に紙カバーを外してみたら、表紙に「第３９回江戸川乱歩賞受賞作」とある。なるほど、納得。