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ストレス一日決算主義

山本 晴義
ストレス一日決算主義 (生活人新書)

 ストレスがピークのときにすがるように買ってしまったが、本来はストレスが少ないときに読んでおく本。 

 

(目次)

第一章 ストレスと向き合う

第二章 仕事とストレス

第三章 心と体の密接な関係

第四章 アナログとデジタル

第五章 スポーツのあるライフスタイル

第六章 生活に生きがいを


 タイトルについては本書の中で「その日のストレスは、その日のうちに」(P.15)と言い換えている。「ストレスから逃げる」ことは不可能であり、不可能なことを目標にしても苦しいだけ。「ストレスと向き合う」ことを考えるべきという。


 前半はストレスと自殺の増加について、ストレスから自殺へと至る心理、そして、ストレスと向き合うことで自殺を予防することを説く。共通して言えるのは、ストレスを言葉で吐き出すこと。「飲みニケーション」と言われることから、カウンセラー、心療内科などへ相談など、とにかく「溜め込まない」こと。気持ちを吐き出す口を利用することが必要であるということ。


 第三章では、目次でわかるように、ストレスが及ぼす身体的な影響、また、充分な睡眠や休養をとるという身体的なストレス予防策について説明する。


 第四章では、昨今のデジタルツール全盛の時代で生活していく中で、日本人やひいては人間関係におけるアナログ的な部分(それはときに曖昧にすぎる場合もあるけれど)もまた見直し、ストレスの軽減になるということに言及する。ただ、この章の内容については賛否両論あるだろうし、実際にストレス過多になった場合は付け焼き刃にもならないように思う。


 第五章では、ライフスタイル全般を通してストレスと向き合う方法について。著者自身がマラソンなど「走る」ことを趣味として、また、ストレスの決算方法として実践しているということで、ジョギングについての記述が多い。Hiroも初めてストレスを感じたとき(学生時代に心理的要因で高血圧になったとき)に、ひたすらジョギングをしたときに随分ストレスが改善されたことがあるので、納得。スポーツの無い生活というのは考えられないということは健全なのだろうと自信を持つ。


 第六章は、総括的な内容。現在の競争社会がもたらすストレスについて。「社会的健康」、つまり、周囲との関係が心理的にも健全であるということについて。さらに、次のような「ストレス解消10か条」を紹介している。

 


sports(スポーツ)

travel(トラベル)

rest & recreation(レスト&リリエレーション)

eating(食べること)

speaking & singing(話すこと&歌うこと)

sleeping & smile & sake(眠ること&笑うこと&酒)

※先頭を縦に読むと、、


 そして、最後は「酒」についての注意事項として「アルコール中毒」についての言及を。


 この本読んで、産業カウンセラーになろうかなと考えたりしてみた。自分のためにも。。。