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ロックンロール

大崎 善生
ロックンロール (角川文庫 お 49-4)

 大崎善生の著。これは恋愛小説としてはかなりイケてない。「切なくも清々しい」というよりは「稚拙」だ。ただし、恋愛小説という枠をとっぱらえばそれなりに面白い。中年の小説家が「小説」「小説を書くこと」とはについて作中で語る内容がいい。はっきり言ってあまり成熟というか考え抜かれたセリフ回しではなく、かなり軽薄な感じ。それがかえって清々しいのかもしれない。

 。。。う〜ん、あんまり内容が伝わらないな。。。とにかく、『アジアンタム・ブルー』や『パイロットフィッシュ』の流れで期待して読むと幻滅しちゃうかもよってこと。