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2009年10月のyonda4

 今月読んだ本。(Niwa Hirokazuさんの読書記録 - 読んだ4!)

 『走る男になりなさい』は自己啓発ものを小説仕立てにしたもの。なかなか面白かった。ガチガチのビジネス小説ではなく、少し柔らかい感じもあったし、メッセージは太字でわかりやすくしてある。全体的な仕上がりとしてもよかったと思う。著者は「レバレッジ・〜」の本多直之。
 『無銭優雅』は山田詠美。彼女の小説を読んだのは実は初めてで、まあまあといったところ。他のも立て続けに読むというところまではいかなかった。本作が彼女の作品のなかでどれだけの評価なのかは知らない。
 『図書館の神様』は瀬尾まいこらしい、彼女の王道といったところ。今月読んだ小説のなかでは一番よかった。
 『雪えくぼ』は男と女の情念を描いたものだが、短編集なのがちょっと残念。それぞれのストーリーが重みのあるものなので、できれば中編以上で読みたいところ。そういう意味では書き散らかした感もあったりする。

 『すべては一杯のコーヒーから』は情熱と計算の過程がすごい。分量が限られてるので、勿論すべてではないけれども、紆余曲折や自分自身の葛藤が克明に描かれていて面白かった。
 『本の現場』は、ちゃんと知らなかったことを知る機会に。根拠のない「読書ばなれ論」とか、自分からみると書店の棚が大盛況に見えてしまう理由とか。小説以外では本書がいちばんかもしれない。自分の興味がある分野だから当たり前と言えば当たり前か。
 『ヒットを生み出す最強チーム術』は、いまいち。ただ、これは読み手によるだろう。少なくとも自分の身の回りの状況とは乖離が大きすぎて、インパクトに欠けた。さらに、掘り下げが浅くて、宣伝目的なのかとも思ってしまう。(実際のところどうなのかはわからないけど。)
 『世界一旨い日本酒』はこれから参考にさせていただく予定。

 と、こうやって見てくると、自分の専門の読了が2009年10月は無し。いかんな。。。