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ハゲタカ?

真山 仁
ハゲタカ2(上)
真山 仁
ハゲタカ2(下)
 『ハゲタカ』の続編。主要な登場人物も同じ。再び旧態依然とした日本企業と外資ファンドが買収をめぐる攻防を繰り広げる。続きものにありがちな陳腐化はこの作品については当てはまらない。むしろ?があって完結する感じだ。

 ?まで読んで印象的だったのは、対談や会議の場面の描写だ。?でもあったが、ここまで続くと、コレこそがこのビジネスの本質なのかもしれない。まさに「デキる」やつらの駆け引きがよく描かれている。「戦略的」っていうのはこういうことかと妙に納得。

 そして、主人公が日本人であることの意味がここでわかる。本書でも頻出する「サムライ」というフレーズがそれを表している。結局は自ら変わっていくことがなければならないという憂国感も垣間見える。経済小説ではあるが、上記のような意図も著者が含めたのだろうと思う。(←文章が変だけど放置。。)