ちょいデキ！

青野 慶久

ちょいデキ! (文春新書 591)

　いわずと知れたサイボウズ代取の著。仕事術本にカテゴライズされると思うが、今まで読んできたのとはちょっと違う。著者本人の試行錯誤がわかりやすい文体で書かれているうえに、すごく親近感が持てるレベルなのだ。まさに「ちょいデキ」。もちろん、著者は急成長を遂げたグループウェアを得意とする会社の創業者なわけだし、関係あるかないかはさておき学歴を見ても「ちょい」というほど「ちょい」ではない。むしろ「スゴ」な人。それでも、本書の内容は、流行りの言葉を借りれば「身の丈ハック」ばかりなので親近感がもてちゃう。

　内容は著者の自己紹介的な内容が２割ほどと、あとはＱ＆Ａ形式で「ちょいデキ」を紹介していく。その数４９。心理的なものが多いが、ちょっとした仕事術や健康管理についてと幅広く(それなりに浅く)紹介。

　大上段な仕事術本もそれなりにいいが、「まずは」というときにおすすめ。