面白法人カヤックの社長が書いた「アイデアを出すノウハウ」と「楽しく働くノウハウ」の本。カヤックでのブレインストーミングも紹介されており、自己啓発+適度なノウハウといったところ。内容も分量も丁度良い。自分は繰り返し読みたくなった。というか読んだ。そして、これからも度々読みたいと思った。
以下、ざっと箇条書きしてみた。
(第1章)
- アイデアを出せないのは「すごいアイデア」を出そうとするから。「すごくないアイデア」は誰でもだせるはず。とにかく出してみる。ありえないものでも楽しければたくさん出してみる。
- 機会に対してはとにかく乗ってみる。自分の経験はとりあえず捨てて素直に乗ってみる。
- 仕事や問題も面白がってみる。ワクワクして取り組んでみる。
- アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ。
- まわりに「楽しい」と言ってみる。面白がっていることをアピールする。
(第2章)
- つまらないと言う前に、やりたいことを探す前に、自分ができることを楽しんでやる。
- 常に時間を意識して動く。
- マルチタスクは全体を俯瞰してから取り掛かる。
- 自分の能力を少し超えた仕事をする。ハードルを上げる。未知の仕事を仕上げた経験が成長となっていく。
- 未知の仕事を仕上げる秘訣は「引き受けた仕事は期限内に終わるものだ」と思うこと。
- 能力以上の仕事を仕上げるには、「自分の状況を客観的に認識」「仮に失敗しても大したことじゃないと思う」「前向きになったところでさらに自分を乗せる」「冷静になったところで優先度を整理」「優先タスクから片付けていく」というステップを踏む。
(第3章)
- アイデアをたくさん出そうとする⇒すごいアイデアが出てくる。
- 仕事でもプライベートでもアイデアのヒントを探す姿勢。
- 物事の関連性を見つけ出す能力、比喩能力が高いことが重要。例えば、物事を好きなジャンルに置換して表現できるか。
- アイデアを出すプロセスは「目的と制約を設定」「参考情報を収集」「いろいろ組み合わせ」「吟味して実行」。制約としての「時間」は不可欠。
(第4章)
- 「結果逆算法」は、結果をイメージしてそこに至る過程をいろいろ考えてみる。
- 「マンダラチャート」は9マスづつの連想。アイデア出しの練習としても効果的。
- 「アイデアの公式」はTRIZ理論をもとにした発想法。
- マンダラチャートとマインドマップを組み合わせた「Lonely Idea」。
- 「そもそも何?」という問いかけをしてみる。
- ブレインストーミングの実践。「アイデアの量を出す」「相手を否定しない」「相手の意見に乗っかる」。メンバーは役割を分担する。「ファシリテータ」「くだらないことを平気で言う人」「活発化させる人(積極的にアイデアを発言する人)」。メンバー同士で得意な部分を認めて盛り上げ、不得意な部分はフォローしつつ行う。
(第5章)
- 一緒になって悪口を言うだけの人は実は敵。
- クリエイティブは与えること。人脈も与えることでキッカケができる。
- 迷ったり悩んだりしている最中は判断を誤りがち。
- 目標は必ずイメージを作る。達成後をフライング気味にイメージしてしまうくらいに。
- 目標は数字に負けてもダメ。数字を出すことは大事だが、例えば短期と中長期では数字の重要度や扱いは異なるはず。なんのための数字かを整理すること。
- 仕事を遊びを区別してはいけないし、そのことを深刻に考えてもいけない。
※参考
- TRIZ - Wikipedia
- http://www.kayac.com/service/original/574
- http://www.kayac.com/service/original/578
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