- Joel Spolsky, 青木 靖
- Joel on Software
『ジョエル・オン・ソフトウェア』
やっと読了。読みづらかった〜。翻訳はやっぱり読みにくい。作者はMicrosoftでExcelを作ってた人。内容には賛否両論あると思うが、いろいろ含めて参考になることが多い。読み物という位置づけで読むくらいでよいと思う。文章も読み物調(もともとは著者のブログ)だし。
オススメは、以下の章。
・第3章 ジョエルテスト:いいプログラムへの12のステップ
次の12の項目について。
(1)ソース管理をしているか。
(2)ワンステップでビルドできるか。
(3)デイリービルドをしているか。
(4)バグデータベースはあるか。
(5)新しいコードを書く前にバグを直しているか。
(6)アップデートされているスケジュールがあるか。
(7)仕様書はあるか。
(8)プログラマは静かな環境で作業しているか。
(9)手に入る最高のツールを使っているか。
(10)テスタはいるか。
(11)採用面接のときにコード書かせているか。
(12)ユーザビリティテストはしているか。
・第9章 やさしいソフトウェアスケジュール
作業スケジュールの考え方。基本的な作り方。
・第40章 ストラテジーレターV:オープンソースの経済学
オープンソースを支持している名だたる企業の本当の目論みについて。Microsoftについても。めくらめっぽうMicrosoftを批判するMicrosoft嫌いの意見は正しくない。企業としての強さ(お金持ち)は超一流である点は正しく評価せざるをえないことは理解すべき。そのうえでいわゆるオープンソース陣営との比較をする必要があるってこと。
・第45章 申し訳ありませんが、リンカをいただけないでしょうか?
.NET戦略についての批判(?)。ここで書かれていることは普段実感している。簡単に言えば、古いバージョンと互換性の無い新しいバージョンの.NET Frameworkを、短期間で立て続けにリリースすることの功罪。ただでさえ巨大な実行環境。巨大であること自体は個人的には別にかまわない。でも複数バージョンを並行利用せざるを得ない点については??
ここのところ、新書や文庫ばかりを読了していたけど、久しぶりにそれなりのボリューム。(上には上がいるのでたいしたことないけど。)
[参考サイト](ネットでも記事は読めます。自分は紙媒体でまとめたものが欲しかったため購入。)
http://www.joelonsoftware.com/
http://japanese.joelonsoftware.com/index.html
http://local.joelonsoftware.com/mediawiki/index.php/Japanese