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デキる人は「喋り」が凄い

日本語力向上会議
デキる人は「喋り」が凄い―勝つ言葉、負ける言葉 (角川oneテーマ21)


 「日本語力向上委員会」著。

 「情けは人のためならず」のように、世間一般で誤った用法がまるで正しいかのように普通に使われている日本語を列挙しまくる内容。コレを読むと、日本人であるにも関わらず、どれだけ日本語を誤っているのかを認識させられる。そして、西洋的な合理主義がもてはやされることも多い昨今、日本語の繊細さや微妙さが本当に美しく感じた。

 ただ、タイトルがいただけない。「デキる人は「喋り」が凄い」というと、最近の傾向だとビジネス的な意味での「デキる人」なのかと勘違いしがちだし、そもそも本書がビジネスにおける自己啓発本なのかと思ってしまう。 誰かさんの「美しい国」というフレーズが似合うのはむしろ本書だと思う。