- 石田 衣良
- 東京DOLL (講談社文庫)
登場する高級ブランドのファッションや、金銭感覚の描写が「東京」を象徴しているのだろうか。。。自らを「人形」であると、また、そうでありたいと定義する女の子が、「東京」を象徴しているのだろうか。。。などと考えてしまう。。。自分は東京に住んだこともないし、既にそういう都会性への憧れみたいなものは無いけれど、ひとつの街を人間や恋愛という心理や行動に置き換えている部分(そういうのが小説というのかもしれないが)が面白かった。もちろん、小説ではありがちな手法ではあるが、読み手に考えさせる、そして、なんとなく悟らせることのできるのはなかなかないのではないかな。難易度が適度という意味で。