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『十九歳のジェイコブ』

中上 健次
十九歳のジェイコブ

 『限りなく透明に近いブルー』を彷彿とさせるドラッグ&セックスの描写+妄想の中のバイオレンスって感じでしょうか。自分の身の回りではありえないような現実描写だが、それは俺の平和ボケか?

 主人公の現実と妄想のやりとりが筋(?)になっているような気がするが、実はすべてが主人公の心の中なのでは??と思えてくる。あと、「アカ」とか「武装集団」といったフレーズには時代を感じます。

 ま、たまにはこんなのもよいでしょう。