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Book

『読書進化論』

相変わらず読書論系の本に弱い。。。 前半は読書することと読後のアウトプットによる成功論。さらに、アウトプットの一環として自分が「書く」ということによる成功論。さらに、書いた「本」をいかに売るか。このへんでやっと「進化」ということの意味が、サ…

『死因不明社会 -Aiが拓く新しい医療-』

『チーム・バチスタの栄光』の著者によるブルーバックス。日本の解剖率が死体数のわずか2%であるという現状を「死因不明社会」と断じる。つまり、死亡診断は死亡診断書を作成する手続きでしかない。 この「死因不明社会」という現状を打開するためにはどう…

『ひなた』

淡々としてる。最後まで淡々としすぎ。 Amazon.co.jp: ひなた (光文社文庫): 吉田 修一: 本

『ナラタージュ』

読んだ本のことをblogに書くときは、まず初めに批判的になるようにしてるのだけど、この本は、批判的になりきれなかった。現代物の恋愛小説を読んでて感じてたのが、近代以前のものとの共通点というか、普遍的な線みたいなものがあるのかないのかよくわから…

理系のための恋愛論

何かとお騒がせのマイコミでWeb連載していたのが書籍になった。こうやって書籍にまとまってしまうとあんまり面白くない。男女の心理をうまくとらえているとは思うが、当然ながら新書一冊に収まる範囲でしかないことは理解して読む必要がある。 しかし、本書…

四畳半神話大系

主人公は大学生の「私」。大学三回生。そこまでの学生生活を、4つの団体のそれぞれに所属した場合に、どのような学生生活を経て今日にいたったかを書いたもの。4つの話が、それぞれ共通する部分があれば、他の話への伏線もある。それぞれ別々の話のように…

『ソフトウェア開発者採用ガイド』

読んだ。正直、諸手を挙げて「そうだ、そうだ」と言い切れない部分もあるが、指針として申し分ない。問題はどうやって応用していくか。本当は、こういう本を読んでいる暇があるなら技術の習得にいそしむべきなんだが、ほとんど趣味なので。。。 以下、気にな…

『魔王』

久しぶりの伊坂幸太郎。注意として、ドラマでやってたやつとは別らしい。あれは韓国がオリジナル。コミックの魔王は伊坂幸太郎が原作なのでそっち絡むみたい。 文庫の解説で斎藤美奈子が、 文庫で初めて『魔王』を読んだあなたは、「えーっと、えーっと、こ…

『ナイチンゲールの沈黙』

『チーム・バチスタの栄光』のシリーズの2つめ。歌うことで聞く側の脳細胞を刺激して、自分の感情を映像化することができる看護師が主役。理論上は可能なのかもしれないが、いきなり「歌うことで映像を見せる」という発想はちょっとリアリティに欠けるよう…

『調べる技術・書く技術』

タイトルどおりの内容。著者はノンフィクション・ライターなので、本書もノンフィクションを書くための「調べる技術」「書く技術」ということになる。 但し、本書を読むとわかるが、実は一番必要なことというか大前提なこととして、「書くために、調べる対象…

『本は10冊同時に読め!』

元マイクロソフト日本法人社長による読書のすすめ。 とにかく本を読めという。そして、本を読まないことを、徹底的かつ感情的なまでな批判する。こんな本を書いて市場に出してしまえることがすごいと思う。読書を理屈で語ってない。感情で語ってる。 本書は…

『風の歌を聴け』〜『ダンス・ダンス・ダンス』

ただのメモ。一応ネタバレ注意。 『風の歌を聴け』 主人公の「僕」とその友人の「鼠」。彼らの青春を描く。淡々と過ぎていく。 『1973年のピンボール』 「僕」の学生時代のガールフレンドの直子についての回想と、目が覚めたら隣で寝ていた双子の姉妹との日…

『下北サンデーズ』

いまいち。読んで楽しめる人を選ぶ内容だ。演劇や劇団事情に詳しい人とか。そんな感じ。 Amazon.co.jp: 下北サンデーズ (幻冬舎文庫): 石田 衣良: 本

『闇の子供たち』

アジアでの幼児売春、人身売買の現状を題材にした内容。本書では、子供を売りに出す親、社会問題という認識で立ち向かおうとするNGO、マフィアなどの闇の組織、政府や警察や軍、当事国からみた外国人の思惑といったものが複雑に絡み合う。 他国で起きてい…

『ノルウェイの森』

先日、映画化が決まったというニュースをネットで見たときに、以前読んだ内容を思い出そうとしたのだが全く思い出せない。そんで、本棚から探して再度読んでみた。以下、いまさらかもしれないが、一応、ネタバレ注意、と言っておく。 一見クールに見える主人…

『クライマーズ・ハイ』

登山物かと思ったら新聞記者の話だった。 日航機墜落事故を題材に、新聞記者のさまざまな葛藤を描いたもの。著者自身が当時、地元群馬の新聞記者だったらしい。本書はとにかく熱い内容。とにかく人間の熱い部分がそのまま文体に出ている感じ。感情移入もしや…

『ご冗談でしょう、ファインマンさん』

物理学者の自伝というかエッセイというか。著者は、戦時中は原子爆弾の研究者であり、戦後はノーベル物理学賞も受賞したが、本書では「そんなのおかまいなし」といった感じで、ユニークな人だったのかなと思わせる内容。ソフトウェアの世界では、ハッカーと…

たのしいRuby

■第1章・「'」(シングルクォート)で囲った文字列は、「\n」などの特殊文字を解釈せずそのまま出力する。・「"」(ダブルクォート)で囲った文字列中の「\n」などの特殊文字は解釈されて出力される。・printメソッドやputsメソッドは、実行結果やメッセージ表示…

『初めてのRuby』

やっと読み終わった。いままで読んだなかでは、新版Perl言語プログラミングレッスンぐらいのレベルで読める。ただ、異なるのは、「新版Perl〜」はレッスンがメインであるのに対し、本書は、言語そのものについての記述がメインであるところ。ついつい先走っ…

『教師格差』

教育や学校のあり方を競争原理に基づいて再定義しようとする風潮に警鐘を鳴らす。教育っていうのは、本来は人間中心に定義されるべきだが、現在の日本では経済優先、つまり国際的に見て高い競争力をつけることを目的にしている向きが強い。少なくともそれは…

『バカ親って言うな! -モンスターペアレントの謎』

あら、尾木直樹先生の本は久しぶりに読んだ。今は大学で教えてるんだね。最後にこの人の文章を読んだは自分は中学生だったかな。 本書はモンスターペアレントをとりあげたもの。昨今の若い教員は話を聞く限り、自分が小中学生のころに比べてとんでもなく「こ…

『不機嫌な職場』

副題は「なぜ社員同士で協力できないのか」。この副題にもあるように、強調されているのは「協力」できる組織を作るためにはという点。 現在は、終身雇用の崩壊やリストラの蔓延によって、会社という組織に対する気持ちが希薄なものになっている場合が多い。…

『晴れた日は、お隣さんと。』

「ダ・ヴィンチ文庫」という文庫が創刊されたそうで。本屋でなんとなく見てなんとなく買った。普通に癒し系。 社会人一年目の女性が勤務地のアパートに引っ越してきた。初めて窓から見たのは全裸の元大学教授。それがお隣さん。彼女の恋愛あり、元大学教授と…

震度0

読後、興奮冷めない。舞台は警察内部。所詮、人間の集団であり、権力欲なども民間人とは何ら変わらないことを再認識させられる。(こと、地位や権力という点ではもっとも階級意識の高い組織のひとつと言っていいだろう。) 前半から中盤までは淡々と話が進む。…

愛がいない部屋 (集英社文庫 い 47-5)

石田衣良のラブストーリー短編集。ひとことで言えば「切ない」。とにかく切ない話ばかり。「ラブ命」でもなければ穏やかなに収まる小さな幸せ風でもなく、とにかく切ない。恋愛と現実の間での妥協。ちょっと冒険してるように見えるけど、現実から離れるわけ…

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書 や 5-1)

仕事ができるためのひとつとして、「体が資本であること」を知っていて、それをトレーニングするというのは「資本を強化する」ことができること。知的生産や脳トレに関する本が多い中、より肉体的な部分のトレーニングをすすめている本。詳細なトレーニング…

どきどきフェノメノン A phenomenon among students

著者の職業柄か、出てくる理系シチュエーションが細かい用語まで出てくる。そして若干トリッキーなストーリー。主人公はクールな理系女子大学院生。そんな彼女が最後は彼氏ができちゃう。ちょっとフシギ系な内容も含めて、まさに「理系女子萌えに贈る最高の…

食堂かたつむり

インド人の恋人に逃げられた主人公が、実家のある田舎へ帰って食堂を始める物語。破天荒な母親との関係、食べ物との関係が、精神的な要因で声が出なくなってしまった主人公の心をほぐす物語。涙なしでは読めません。 この本を読み終えたとき、「読む価値のあ…

停年退職

サラリーマン小説。くすみ書房で衝動買い。(この本屋はちょっと面白いのです。) 著者のことを全然知らないまま読んでたら、何やら台詞回しが古臭い。よく見たら、故人であった。内容は、停年退職を半年後に控えたサラリーマンの、停年までの半年間を書いたも…

第三の時効

横山秀夫の小説を読むのは初めて。これも実家から持ってきたもの。ジャンルとしては「警察小説」というらしい。県警の強行班をメインにした連作短編集。ひとつの事件でひとつのストーリーを構成する。警察を構成する「人間」というものを前面に押し出しされ…