- 加藤 諦三
- 不安の心理 安心の心理
１０年前に著者の別の本を読んだ。題名は忘れてしまったが、随分と腑に落ちた記憶がある。懐かしくなったので買ってみた。
正直言って、１０年前と同じような感じではなかった。「急に金持ちになることはおかしいと思え」的なことを断言していたりする記述も見受けられるあたりは少し偏りがあるのかもしれない。
対人関係でのストレス、仕事のストレスがある。そういったストレスとどう向き合うかということが簡潔な言葉で書かれている。ストレスのような精神的な負荷を他人に与える人間は、自分もまた「不安」という精神的な負荷を抱えている。まず、それを見抜くこと。そして、自分のストレスに対してもその要因を見抜いて解決をすること。そのための考え方がひたすら簡潔な言葉で語られている。実際に精神的な疾患を抱えてしまっては遅いかもしれないが、そうならないための心の持ち方を教えてくれてると思う。
