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Review

後手という生き方

瀬川 晶司 後手という生き方―「先手」にはない夢を実現する力 (角川oneテーマ21 (A-60)) 著者は、61年ぶりに特例で実施された編入試験をクリアしてプロ棋士になった瀬川晶司氏。タイトルでいう「後手」は将棋の先手・後手に由来する。「先手必勝」ではない将…

構造化するウェブ

岡嶋 裕史 構造化するウェブ (ブルーバックス 1577) 情報システムは密結合から疎結合を指向するようになり、それとともに、プログラムも手続き型→オブジェクト指向→サービス指向へと要求が変遷する。但し、どれが理想というわけではなく、現状により適した形…

世界最高のジャズ

原田 和典 世界最高のジャズ (光文社新書) ジャズは好きだが、ジャズ本を読むのは初めて。つい熱中して読んでしまった。内容は、おそらくこの手の本には共通しているのではないかと思える語り口で展開する。有名どころのミュージシャンについて、その生い立…

ウェブ時代をゆく

梅田 望夫 ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687) 一面では、「能動的にネット依存すること」を説いている。ネットをとことん利用してやれということだが、それを支えるのが「もうひとつの地球」「高速道路」「手ぶらの知的生産」と…

そろそろ本気で継続力をモノにする!

大橋 悦夫 そろそろ本気で継続力をモノにする! 著者はシゴタノ! の大橋悦夫氏。もう、ライフハック系の本は結構読んだはずだし、こんなに読む必要は無いはずだが、つい読んでしまう。中毒気味。でも、本書はちょっと視点を変えてあるのでいいことにする。 …

スーパーエンジニアへの道

G.M. ワインバーグ, G.M.ワインバーグ, 木村 泉 スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学 ワインバーグ本、2冊目。通勤途中にちまちまと読んでてやっと読み終わった。 タイトルが強烈だがサブタイトル「技術リーダーシップの人間学」のほうが…

議論のルールブック

岩田 宗之 議論のルールブック (新潮新書) 帯には「ネットはなぜ炎上するのか?」とある。インターネット上の、お互いに素性を知らない者同士の、テキストデータのみのやり取り、において発生する「炎上」を検証したもの。 「炎上」はリアルな世界での「議論…

ワーキングプア

門倉 貴史 ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書) 働けど働けど楽にならざる時代の話。もちろん、今のこと。日本人の4人に1人が生活保護水準で暮らしている現実、誰でも突然にワーキングプアになり得る日本の労働社会と雇用シス…

ちょいデキ!

青野 慶久 ちょいデキ! (文春新書 591) いわずと知れたサイボウズ代取の著。仕事術本にカテゴライズされると思うが、今まで読んできたのとはちょっと違う。著者本人の試行錯誤がわかりやすい文体で書かれているうえに、すごく親近感が持てるレベルなのだ。ま…

スタバではグランデを買え!

吉本 佳生 スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学 言われなくともスタバではグランデしか買ってないが、別にスタバの宣伝本ではない。身近な題材でお金の話、経済の話をしようという本。大学の教科書よりよっぽどわかりやすい。難しい経済理論本よ…

天使の梯子

村山 由佳 天使の梯子 (集英社文庫 む 5-19) 久しぶりの村山由佳。2006年に映画化された『天使の卵』の続編。前作の衝撃のラストから10年を経た設定。 年の離れた二人の恋愛をベースに、片方は姉の死の前の、片方は祖母の死の前の、自分の言動の後悔を抱えて…

下流社会 第2章

三浦 展 下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか (光文社新書) ちっ、つい読んじまった。統計的手法だかなんだか知らんが、いまいちぴんとこない。精神的な部分まで短絡的かつ断定的に定義してしまう部分は納得いかない。考察が不足している気がする。前作…

ライフハックス心理学

佐々木 正悟 ライフハックス心理学 みるみる「やる気」と「時間」を引き出す43の方法 衝動買い。『スピードハックス』『チームハックス』の心理学のほうの佐々木正悟氏の著作。出版社がASCIIだという理由になるかどうかわからない理由もあり、本屋で見つけて…

3時間台で完走するマラソン

金 哲彦 3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書) タイトルはちょっとものものしいが、サブタイトルが「まずはウォーキングから」。一般市民ランナー向けの内容。でも、日常の体力づくりとして「走る」ことを考えている人ならだれで…

「関係の空気」「場の空気」

冷泉 彰彦 「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書) 日本語の特徴は「空気」であり、日本語特有のぼかし表現が「空気」を作り出す。そのうち、一対一の会話における空気を「関係の空気」、三人以上の場における空気を「場の空気」と定義する。本書は、…

チームハックス

大橋悦夫/佐々木正悟 チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術 『スピードハックス』 のチーム版。スピードハックスは、制約の多い作業に従事している場合に応用できないことが多かったが、本書は違う。チームで作業している場合にはほぼ応用…

実戦 小説の作法

佐藤 洋二郎 実戦 小説の作法 (生活人新書) 小説の書き方の本かと思ったが、そうでもない。筆者の「小説」についての考え方が延々とつづられている内容。古きよき時代の「小説」「文学」への賛美と、現代の「小説」「文学」への批判。しかも、最後に自分の作…

レバレッジ勉強法

本田直之 レバレッジ勉強法 レバレッジ3冊目。ちなみに『レバレッジ・シンキング』は読んでない。 以前の『レバレッジ・リーディング』はそのものが自分のリーディングに対する考え方とかけ離れている気がするのでしっくりこなかった。『レバレッジ時間術』…

思考の整理学

外山 滋比古 思考の整理学 (ちくま文庫) 外山滋比古のエッセイ。冒頭から、知識を身につけることに長けるだけではなく、創造できることが大切だとの立場から、前者をグライダー、後者を飛行機に例えつつ、全33編のエッセイが掲載されている。 前半は概ねタイ…

セカンドライフ創世記

鴨沢 浅葱/山崎 潤一郎/山崎 秀夫/滑川 海彦/増田 真樹/渡辺 弘美/GMO Venture Partners株式会社 セカンドライフ [Second Life] 創世記 3Dインターネット・ビジネスの衝撃 セカンドライフってあんまり魅力を感じてないが、一応、一般知識として知っとくべき…

ぼく、オタリーマン。2

よしたに ぼく、オタリーマン。2 待望だったわけじゃないけど第2弾。 面白い!前回より完成度も高い。 本業と両立(?)してるのもちょっと尊敬。

反自殺クラブ

石田 衣良 反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク5 (文春文庫 い 47-9) IWGPシリーズの5作目。 読みながらチラッと思ったどうでもいいこと。 ・文庫専門だと前作からの間が空きすぎる。 ・主人公の「真島誠」は小説家の「川島誠」と一字違いだ。 久しぶりな…

ダイヤモンドダスト

南木 佳士 ダイヤモンドダスト (文春文庫) 南木佳士の著作を読むのは2冊目かな。芥川賞受賞作の表題作の他、連作短編3本を含む。 自らのタイ・カンボジアでの難民医療活動の経験を題材にして、同様にタイ・カンボジアへ赴いた後に帰国した医師・看護士を描…

ロックンロール

大崎 善生 ロックンロール (角川文庫 お 49-4) 大崎善生の著。これは恋愛小説としてはかなりイケてない。「切なくも清々しい」というよりは「稚拙」だ。ただし、恋愛小説という枠をとっぱらえばそれなりに面白い。中年の小説家が「小説」「小説を書くこと」…

派遣のリアル

門倉 貴史 派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書 243) IT業界も派遣契約の人が多い。そして、「自由」な感じを抱いてしまいがちなのだが、その感じが甘いということを再認識させられる。 派遣社員と正社員の賃金・待遇格差が大きいこと。これが…

自転車生活の愉しみ

疋田 智 自転車生活の愉しみ 著者は「自転車ツーキニスト」で有名。前から知ってはいたが、著作を読むのは初めて。本業はTBSのチーフディレクターだそうで、物書きではないらしい。そのせいか、本作もしゃべり口調そのまま。 内容は、とりあえず「自転車生活…

ブレインハックス

佐々木 正悟 ブレインハックス-人生を3倍楽しむ脳科学(マイコミ新書) (マイコミ新書) またハックス。脳の上手な使い方。著者は『スピードハックス』の共著者でもある佐々木正悟氏。心理学の専門家なので、内容もそれに沿ったもの。ハックスといっても仕事だ…

東京DOLL

石田 衣良 東京DOLL (講談社文庫) 東京を舞台にした恋愛小説。一応、主人公はゲームソフト制作者で、新作ゲームのモデルにスカウトした女の子に対して、当初はモデルとしてしか意識していなかったが、女の子の内なる魅力に魅かれていくという背景がある。 登…

新版Perl言語プログラミングレッスン入門編

結城浩 新版Perl言語プログラミングレッスン入門編 Perlといえば、「ちょっとお手軽に掲示板作ろう」いう印象が流布していた昔、そういう本を読んだくらいで終わっていた。最近、随分いろいろなところで活用されているようだし、他の言語にも影響を与えてい…

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?

西村 博之 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14) 2ちゃんねるの管理人が、インターネットについて語る。語ったものを文字にしたもの。そのため、読みやすくできてる。 昨今のメディアが「Web2.0」をキーワードにして面白そうな情報を流しているが…